1960年初頭から選考に入った101系に変わる通勤電車は101系での失敗を繰り返さないためにも様々な試験を経て電気局などの関係者も含めて慎重に検討する必要があり、それまでの輸送改善のためにも車両増備は101系に頼らざるを得ない状況にあった。

国鉄の整備計画である第一次5ヵ年計画での車両増備が予定の390億円に対して321億円と予算不足にあったことから101系の10両中8M2Tから6M4Tにして製造費が高額な電動車を減らして少ない予算で多くの車両を通勤輸送に投入しようとした。これを実現させるには中央本線の編成を8両編成から7両編成に減車しなければならないため、東京鉄道管理局の日中の輸送力の検討を待った上で決定された。その結果、昭和35年度本予算では101系の付随車等88両が製造され、101系の編成替えを実施し各線の輸送力増強に充てた他、中央本線では11月21日のダイヤ改正で全て101系に統一された。

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